内勤トラブル
徹底指南

現場への到着予定時刻になっても警備員さんからの報告がない状態…。恐る恐る本人に電話をすると、「今起きました…」という驚きの返答が…。夜勤が続いており、かなり疲れが溜まっていたことが原因でした。すぐに内勤が現場へ向かい、交通誘導を代理で実施しことなきを得ました。以降、朝の起床時にも報告を入れる仕組みにし、二段構えで再発防止に取り組んでいます。

猛暑日のこと。業務が終わるというタイミングで、一人の警備員さんが倒れてしまいました。原因は熱中症。スポーツドリンクを支給し、日頃から水分補給のタイミングを指導しているにも関わらずです。警備員さんの中には、水分補給をめんどくさがり、おこたるケースがよくあります。責任感が強いあまりに無理する方もいるので、巡回での声かけは必ず行い、顔色から様子を伺うことが大切です。

社員寮での出来事です。ある警備員さんの部屋から異臭が…。中へ入ると、2週間分の生ごみが溜まっている状態でした。社員寮を利用する他の警備員さんに迷惑をかけることはもちろん、制服にもニオイが染み付く恐れがあります。このまま現場に立たせることはできないため、休日に警備員さんと大掃除をし厳重注意しました。以降、抜き打ちで確認するなどしています。どうしてもお掃除が苦手な方は有料となりますが、お掃除業者様を手配致します。

取引先様から「約束の時間ですが、まだ到着されていませんよ！」とクレームの電話が…。その直後、道に迷った警備員さんからの連絡が入りました。警備員さんにも、Googleマップなどのデジタルツールが苦手な方が少なくありません。そこで、目的地に辿り着けるか心配な方には、お手製の地図を配布。目印となる特徴的な建物や重要な交差点を記し、警備員さんにあったサポートをしています。

経験のある職人気質な警備員さんに多い事例かもしれません。警備の立ち位置や誘導の仕方など、こうあるべきという思いが強いため、他の警備員さんに強く押し付けてしまうことがたまに発生することがあります。主張が強い警備員さん同士になると、言い合いに発展するケースもあります。それぞれが活躍できる様に、警備員さんの特性や性格を考慮し、配置を調整するのも内勤の重要な仕事です。

警備員さんから、お金の面での相談を受けるのも内勤の日常の一つ。警備業界では珍しくない場面です。そこで、コスモセキュリティーでは前渡し制度を導入しています。月水金
の3日間が申請できる曜日となっており、申請日の前日以前の日給は前渡しを利用できます。急な出費やどうしても必要な場合の救済措置として設けています。警備員さんの信頼を前提とした制度です。

通行止めになっているエリアに配置された警備員さんと、一般の方が口論になっているとの連絡が入りました。現場に駆けつけて、事情を聞いてみると「その先に自宅がある」とのこと。状況を確認せず、頭ごなしに通行止めを主張していたことがクレームの原因でした。このような事例は教育研修で取り上げ、自分ならどうするかを討論する場を設けて学びを深めています。

警備中、筋の通った案内をしていても、理不尽に怒る一般の方もいらっしゃいます。その時に弱気な態度を取らないことが大切です。とはいえ、大声を出されると怖くなることも事実。そんな時こそ内勤の出番です。全員と無線連絡ができるので、SOSを出せばすぐに駆けつけられます。また、大きなイベントの場合は警察も一緒に動くので安心。過度なへりくだりはしないよう教育を進めています。

とある取引先から「まだ警備員さんが到着していないよ！」とクレーム連絡が入ったため確認したところ、その日は警備の予定が入ってませんでした。詳しく調査したところ、以前に現場で一緒になった警備員さんが直接依頼を受け、承諾していたことが判明。内勤への報連相がなされていませんでいた。この事例を受け、仕事の発注は必ず内勤を経由することを取引先に周知し、再発防止に取り組んでいます。